2010/12/23

万葉集 巻1-48より

「東の 野に炎の 立つ見えて かへり見すれば 月傾きぬ」柿本人麿

(ひむがしの のにかぎろひの たつみえて かへりみすれば つきかたぶきぬ)

東方の野に曙光が差し始める頃、西方を振り返って見てみたら、下弦の月は地平に沈もうとしていた。

しかし、今日は下弦とは逆の美しいお月様だった。

ツクヨミさんが皆既月食と満月、そして冬至後の予兆について告げてくれた。日本書紀の中に、ツクヨミノミコトを探してみるとこんな一節が。

「(月弓尊)その光彩しきこと、日につげり。以て日に配べて治すべし。」

(そのひかりうるわしきこと、ひにつげり。もってひにならべてしらすべし。)

[EOS 7D / AT-X 535 PRO DX(50-135mm F2.8)]

冬至すぎ曙どきの月

冬至すぎ曙どきの月

月見だんごならぬ饅頭を頂き

満月の日、月見だんごならぬ饅頭を頂き

私も、満月の前後で大きな心の変化を感じた。

月を尊べるような、ささやかで質素でありながら美しい陰の心を。

2010/12/23