アサヒカメラ 2010年5月号 組写真部門5位入選
アサヒカメラ(朝日新聞出版/毎月20日発売)の月例コンテスト組写真部門に入選いただきました。
タイトルは「花咲く町」。
5/19まで書店に並んでいるはずです。
ちなみに、次号6月号(5/20発売)では、荒木経惟さんの「チロ 愛死」が巻頭撮り下ろしとのこと!
年初でしたか、NHKの昼番組で荒木経惟さんが「(愛猫)チロのほうが先に逝っちゃうかな〜」と仰っていましたが。合掌。
アサヒカメラ組写真部門は、3枚1組で写真表現を行うもの。
大西みつぐ先生から、とてもありがたい講評をいただき(感涙)
「大切にされてきたであろう心意気に光を当て、観想してもらえるスナップを残したい」とおっしゃる作者の言葉を強く支持します。この作品の撮影地も、このところ多くの写真家が訪れる一帯。土地の人たちの嘆きは、写真撮影のために踏み荒らされる樹木など。狭苦しい町にあって、ささやかな植物と短い時間に差し込む光こそは暮らしの潤いです。たとえ背高ノッポのタワーが建とうが、そこに庶民の暮らしが続く限りにおいて、息づいている本来の風景はかけがえのないもの。タワーブームに乗せられないで、土地の経てきた時間を見直し、営みを理解しようという、こんな率直な写真に期待したいところです。
実は、2009年からのアサヒカメラ投稿当初から、作品テーマは今のところ変えていません。
「大切にされてきたであろう心意気に光を当て、観想してもらえるスナップを残したい」という、いわばモットーは、作品がブレないよう、またはブレていれば落としていただけるよう、投稿時の応募票に必ず書くようにしています。
だから、モットーといえる事を支持していただいたことは、何よりも嬉しいのです。
タイトル「花咲く町」
- 東京都墨田区京島にて2010/1/23撮影
- Canon EOS 7D・EF-S 17-55 F2.8 IS/ISO200・F8・AE/ソフトフィルター使用